にほんばしかわら版 令和6年夏季号
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すいどうばしするがだい「水道橋駿河台」急流を登った鯉は竜になる。中国の故事「登竜門」に由来する「鯉の滝のぼり」の言い伝えから、男子の健やかな成長と立身出世の願いが込められ、鯉のぼりを飾る風習が江戸庶民の間で広まったという。画面いっぱいの威勢のよい鯉のぼりの向こうに、水道橋越しに見た駿河台の端午の節句の風景が描かれている。広重 「名所江戸百景」 共同通信刊令和6年夏季号 第255号 (通巻298号)

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